海山にこいま 熊野古道バックパッカー

いざ、和歌山パート7

今回は歩く前にトレーニングをかなりした方だった。

足に自信が無くなってきたのと、野宿にビビリが生じていたりしているんだな。

また、今回も相変わらず誤算があった。ボクには最終の王子の到着地点の馬目王子への上りがかなりきつかった。本来なら馬目王子から歩き出すのが正規のルートなので、それならあの上りを下る事になるので、その方が良いなと。

しかし、野宿者バックパッカーに新たに自信も生まれた今回だった。これまでの経験から決断した判断が良かったな!と。

ともかく、グーグルマップからかなり下見してたつもりでも、全く足らなかった事を痛感した。

携帯はまだ使い熟せていないが、相変わらず現在地や方向がわかる機能は素晴らしいね!と救われた。

さあ行くじょ!と歩き出してすぐ度肝抜かれた(笑)。

まるで要塞だ。なんか不気味さを感じてしまった。

参道。

これを見たら安心した気分になれた。

戦に備えるための石垣かもしれないが、もしかしたら津波からかもしれないなと。

左側の地蔵様に今回の安全をお願いするために簡単だが般若心経を。気持ちが落ち着くんだ。

まず一番初めの分かれ道。

写真ではわかりづらいが、真ん中辺りに道標があった。

ボクは本来の方向と違い逆でこれまでずっと和歌山を歩いて来た。なので道標はあまり縁のない世界だった。この辺りは乗り物を使った王子巡りもあるのだろう、両方の方向の道標が多かったのはウェルカム感を感じ嬉しかった。

間違ってないな!左だな!と。

丁寧な道標だった。

祓戸王子は前回の最終の所。今日の最初は菩提房王子だ。

それは倉庫の前に突然現れた。

なんと言う気分か説明がつかない。大切にされているのか?面倒がられているのか?たぶん前者だろうと思う事にした。熊野古道として紀伊路は九十九王子が脚光を浴びる前はどうしていたのか。

次は松代王子だ。これにはまいった。紙マップからは全くわからなかった。

立ち止まり苦戦していると、中学生?の男子君がオッチャンに、どうされましたか?道がわからないのですか?と自転車を止めて心配してくれたのにはびっくり!。世の中まだまだ捨てたもんじゃないじょ!とお言葉に甘えてオッチャンは松代王子の場所を聞いた。オッチャンの観察力は当てにならないが、松代王子には男子君は一瞬たじろいた感を感じた。

まあ地元の者でもあまり行かない所なのだろうか、その答えが後で思い知らせる事となる。

男子君、親切に本当にありがとう!感謝。

すると町中からいきなりこんな山道になった。

途中に松代王子があった。

山頂で汗まみれになり、ブエ!と休憩(笑)。

上がったからには下らなくてはならない。

マップから全くはわからない想定外のこの演出にびっくりだ。

下りて来た同じ場所に車道で歩いて来るなら、ものの3分だろう。いや、あれこそ熊野古道と言えるのではないかと。いや、男子君のたじろぎが身に沁みてわかったような気分になった。新ためて男子君の気遣いにほんわりした気分になったジジイだったな(笑)。

つづく〜( ´ ▽ ` )

by理事長

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