理事長のごあいさつ

理事長プロフィール

田上至(たうえいたる)、昭和37年生まれ。

平成5年に海山メダカの会を発足し、自然保護のボランティア活動にとりくむ。平成10年には、『海山で遊食 遊びの達人』としてカナディアンカヌーを担当し人気を集める。平成18年にふるさと企画舎を仲間と共に立ち上げ、キャンプinn海山の運営などを通じて、自然の素晴らしさ・大切さを伝える活動をしている。

-愛するふるさとの変化を目のあたりにし、動いた最初の一歩。鮮明によみがえるメダカの記憶。

紀北町海山で生まれ育った僕は、昔から生き物が大好きやったんさ。小さい頃は、親父と一緒に自転車で弁当を持って「ひょうたん池」にフナ釣りに行っててな。その足元でメダカがぴちゃぴちゃしとった記憶は今でも鮮明に思い出す。寝転がっては空を見上げてさ、鳥の鳴き声を聞いたり。「ひょうたん池」には親父との思い出がつまっとったんさ。

18歳で上京し6年間働きに出て、海山に戻ってきた時に真っ先に向かった「ひょうたん池」。

でも、その時にはもう「ひょうたん池」は無かった。そんな馬鹿な!?と思って、周りを探し回って・・・自然が失われとったんや。

本当に悲しくてね。都会から戻ってきて町の将来を考えた時、この町は自然を失うのは絶対にあかんって思い立って、水辺の自然保護の会 メダカの会を立ち上げたんさな。

-巡り会えた仲間、これまでの活動が今につながっている。

ガソリンスタンドで働きながら、メダカの会では小学校の教材として自然種のメダカを配ったり、ホタルを卵から育てたこともあった。山道の整備をするボランティアなんかもしたね。平成10年に町営でキャンプinn海山ができた時には、僕は遊びの達人としてカヌーのインストラクターになったんさ。

そこで今のふるさと企画舎の仲間たちとも出会った。平成18年にはキャンプinn海山の指定管理者募集がされて、僕らでやってみようって名乗りをあげたんさ。

思いを共にする仲間やイベントで知り合ったお客さんと友達になれたこと。これまでのボランティア活動や、やってきたこと全部どれが欠けてもあかんかったね。今につながっとる。

-自然の中で遊び学び、強く生き抜く力を養う。

「自然を守る」という部分では近年の状況を見るとやっぱり無秩序な人もおって、川を汚して心を痛めることもある。

けれども、自然を大切にしたいって気持ちが芽生えるのは机の上じゃなくて、実際に自然を体験するからなんさな。だから自然の中で遊ぶのはよい体験。だからこそモラルを上げていくことが課題やね。

自然体験は、防災とも結びつけることもできるのではないかな。自然災害で避難生活になった時に、お父さんが「よし!キャンプだと思ってこの危機を乗り越えよう」って言えたなら、子どもたちは経験をいかし乗り越えられるんとちゃうかな。キャンプを通じ、そんなたくましい子どもたちを育てたいんさ。

僕にとって、みんな大事な子どもたち。僕はみんなの『めだかの学校の校長先生』やでね。

-過去も未来も、銚子川はみんなの宝物。

僕が上京した時、勤める企業さんの面接で社長に、君の田舎はどんな町かね?って聞かれたんよね。

今でこそ、銚子川は有名になったけど当時は無名だったから、

「何にもない町ですけど綺麗な川と海と山があります!」って言った覚えがあるんさ。

今やったら若い子が都会に出ていって、同じ質問された時に、

「私の町には銚子川があります!」

って言ってもらえたら・・・めちゃくちゃ嬉しいよね。

 

 

現在も様々な皆さんのご協力を得て、メンバー一同気持ちを一つにして頑張っております。
これからも、どうぞよろしくお願いします。

 

取材ライター:エイチエムプロデュース 濱地雄一朗


~当時の私~(若かったなあ(笑)。でも気持ちは何も変わってないんだ)

1998年7月 東紀州地域活性化事業推進協議会発行『東紀州まるごとガイドブック【みえ東紀州の旅】』より抜粋

tauesan_kiji

東紀州まるごとガイドブック【みえ東紀州の旅】